| 平成21年度理事挨拶(50音順) |
| 14 ごあいさつ | 京都大学工学研究科 物質エネルギー化学専攻 |
江口 浩一 |
| 日本化学連合において昨年度から石油学会からの理事を担当しております。石油学会は昨年創立50周年を迎えましたが、同時に原油価格の乱高下など、石油に対する認識が変わった年でもありました。石油の資源問題に加えて、石油を中心としたエネルギー問題、環境問題など他の化学系学協会とも共通する、学会として取り組むべき問題を抱えています。石油関係に特化された学会ではありますが、学会に含まれる多くの領域が化学と直接かかわっており、化学連合において積極的なご協力関係を築ければと考えております。 |
| 15 日本化学連合への期待 | 電気化学会副会長 東京大学大学院 工学系研究科 |
岸尾 光二 |
| 本年度理事を拝命しております岸尾光二と申します。私も、電気化学会だけでなく日本化学会はもちろんのこと、化学以外の学術団体(社団法人の学協会)や奨学金団体(財団法人)にも複数所属し、教育・研究活動に従事しています。 とくに昨年度来、新公益あるいは一般法人申請に向けて勉強を始め、学術団体の公益性と社会への貢献を強く意識するようになりました。日本化学連合の設立目的に“化学と化学技術の振興を通して社会に貢献する”とありますが、電気化学会でも74年前の創立時“電気化学の基礎と応用に関する研究の推進とそれを基礎とする産業技術の進歩を図り、学術文化の向上と産業の振興に寄与すること”が使命であるとしています。理念はまったく同じであると信じますが、化学連合では社会貢献をあらわにつけ加えているところが極めて重要と感じます。 所属各学会の具体的事業活動は微妙に異なるのかもしれませんが、十分な議論を重ねながら、化学連合が一致団結して国家戦略に向けてアクションできるよう期待いたします。 |
| 16 理事就任に当たって | 東京工業大学大学院 理工学研究科 |
高田 十志和 |
| 今年度から理事を務めるになることになりました。はじめて日本化学連合での任に着くため、これまでの経緯などをよく理解していないこともあるかと思いますが、皆様にご迷惑をおかけせぬよう努めて参りたいと考えております。 私どもの加盟団体である「(社団法人)日本ゴム協会」は、1928年に関西に日本護謨協会が設立された4年後の1932年に我が国初の高分子に関する協会として誕生しました。以来77年の歴史を持つ由緒ある団体です。当協会は、「会員の技術的・学術的能力向上」や「研究・科学技術の評価と情報発信」といった目的に加えて、「産業界の活性化・発展」、さらには「市民へのゴム・エラストマー・ソフトマテリアルの科学の啓蒙」などを目的として活動しています。そのアクティビティは高く、まさに世界をリードする組織であり、今後も一貫してその重要な役割を果たしていくべき存在と言えます。 ところで、日本化学連合のあり方についてはこれまで様々な議論が交わされてきておりますが、未だ本連合が確固たる地位を築き、その目的を果たすには至っていないようであります。個人的には、日本化学連合は高邁なる理想を掲げつつも加盟団体を支える会員の支持・支援が得られる“会員であることに誇りやメリットを感じさせる施策”を進める組織と理解しております。費用対効果になじまない教育・学問に対する短期間での評価、基礎科学軽視の施策など様々な問題が顕在化している現在ですが、例えば、会員のもっとも改善して欲しいことの一つに、化学者あるいは科学者の声が必ずしも行政・政治に届いていない現状があります。会員の声を国の施策にきちんと反映させることは非常に重要なことと考えており、国政の場に人を送り出すなどの積極的な検討があってもよいのではないでしょうか。 |
| 17 学会の連携 | 日本化学工業協会 | 中田 三郎 |
| 日本の化学産業では、2003年に、製品別の工業会が相互の連携を企図して、同じビルに集約することとなり、自社ビルの団体を例外として除き、主要工業会10団体が、茅場町のビルに集まりました。会議室や図書室の共有化といった物理的は効率化から始まり、広報活動の連携や、エネルギー気候変動問題への合同委員会の設置が始まりました。化学系の学会の相互連携について、日本化学連合へ期待は大きいです。 |
| 18 日本化学連合への期待 | 日本セラミックス協会副会長 九州大学大学院 工学研究院教授 |
北條 純一 |
| 日本セラミックス協会は、窯業協会の時代から100年以上の歴史をもつ学術団体である。セラミックスは、陶磁器、耐火物、ガラス、セメントから始まり、それらは今なお日本の主要産業として重要な役割を担っている。その技術的ベースのうえに、ニューセラミックス、ファインセラミックスへと発展してきた。小生が主に活動しているのは基礎科学部会であり、50年近くの歴史がある。その目的は、セラミックスの基礎科学の構築である。私自身、大学の応用化学教室でセラミックスの化学合成を研究している。セラミックスプロセスにおいて化学の果たす役割は益々重要となっており、多くの化学系研究者が協会に所属している。このセラミックス化学の領域において、日本化学連合と強い協力関係を構築し、材料化学分野の大きな発展ができればと期待するところである。 |
| 19 学会の将来像とは? | 山口大学 工学部/医学系研究科 |
山本 修一 |
| 日本化学連合発足以来、化学工学会からの推薦で理事をつとめさせていただいております。化学工学会ではシンクタンク委員会の委員長として学会の現状を分析し将来像(ビジョン)を議論しています。化学工学会は2011年に75周年を迎え、その作業は重要になっています。この委員会における議論の内容は化学工学会に限定された事項ではなく、生産の海外移転や学問領域の拡張(学際化)にともなう会員数減少、国際化への対応等、多くの学会の問題点と密接に関係していると考えています。ちなみに私の所属も、正式には大学院医学系研究科なので一般的な“化学工学”とは距離感を感じる方も多いと思いますが、これは上記の学問の学際化に加えて大学の組織自体が変貌していることによります。このような大学組織の複雑化も学会との関係に影響を与えていると感じています。 日本化学連合は、化学をキーワードとしたさまざまな規模の学会の集合体として活動を開始しました。当初は、方向もさだまらず、その将来の形もあいまいでしたが、当面の“姿”が見えてきたように思います。社会に貢献する学会をサポートする組織としての日本化学連合に期待します。そのために努力させていただくつもりです。 |